11月5日記念日。1999年(平成11年)から実施。現在は実施されていません。🪦
画像フォーマットとして広く使用されているGIF(ジフ、Graphics Interchange Format)には、1984年(昭和59年)に発表されたLZW(Lempel–Ziv–Welch)という圧縮アルゴリズムが使われています。このLZWの特許を持っているアメリカのユニシスという会社は、当初はLZWを自由に使って良いという立場をとっており、GIFフォーマットにもこの圧縮方式が採用されました。🏢
しかし、GIFを始めとしてLZWが広く普及したのを見て、ユニシスは、LZWの使用者に対し特許使用料の支払いを求めるようになり、さらにGIF画像を張り付けているWebページの所有者に対しても使用料を請求するようになりました。これに反発する人たちが、GIFの使用をとりやめてPNG(ピング、Portable Network Graphics)やJPEG(ジェイペグ、Joint Photographic Experts Group)などへの置き換えを推奨するために、この日を制定しました。🏢💰💥🙅
なお、LZWの特許はアメリカでは2003年(平成15年)6月20日に、日本でも2004年(平成16年)の同日に失効しており、現在はGIFは自由に使える画像フォーマットとなっています。そのため、GIFの利用者は再び増えており、一時的に公開が停止されていたGIFを生成・表示するソフトウェアも再公開されるようになりました。🙆
ユニシス社の、「行き渡るまでは黙っていて、みんなが引き返せない程普及した頃にいきなり特許を主張する」とはなんとも酷いやり方だと話題になったみたいです。😡
この騒動があって、PNG などGIF に変わるフォーマットが一躍脚光を浴び、それなりに普及しましたが、現在でもGIF は使われ続けています。広く行き渡った、そして長く使われてきた「枯れた技術」の信頼性は多少の問題では揺るがないという実例のようです。🤔
Burn ALL GIFs day(全てのGIFを焼き尽くす日)とはなんとも刺激的な名前の記念日ですが、その経緯には企業のやり方や一度普及した媒体の扱いについて様々な示唆を与えた象徴的な出来事と言えるでしょう。🧐
私たちが何気なく使っている画像ファイル形式にはこんな顛末もあったのだとこの記事を執筆している私も勉強になりました。この事例を、画像ファイルを扱う際に思い返して今日GIFファイルが無料で使える喜びを噛み締めてみるのもいいのかもしれませんね。😄
以上、千葉市中央区の就労継続支援B型事業所Workul(ワークル)でした😊✨